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ジゴロ・イン・ニューヨーク（FADING GIGOLO）
（2013年 アメリカ）（上映時間1時間30分）
監督・脚本：ジョン・タトゥーロ
出演：ジョン・タトゥーロ、ウディ・アレン、ヴァネッサ・パラディ、リー
ヴ・シュレイバー、シャロン・ストーン、ソフィア・ベルガラ、トーニャ・ピ
ンキンス、ンバルカ・ベン・タレブ 、ボブ・バラバン
＊TOHOシネマズ シャンテほかにて公開。全国順次公開
ホームページ http://gigolo.gaga.ne.jp/
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＜ストーリー＞
ニューヨーク・ブルックリンで３代続いた本屋を潰したマレー（ウディ・アレ
ン）は、花屋でバイトする友人のフィオラヴァンテ（ジョン・タトゥーロ）を
男娼に仕立てたジゴロ稼業を思いつく。すると意外にもフィオラヴァンテの優
しさが評判となり、女医のＤｒ．パーカー（シャロン・ストーン）に気に入ら
れるなど、予想外の人気ジゴロになってしまう。調子に乗ったマレーは、厳格
なユダヤ教の指導者の未亡人アヴィガル（ヴァネッサ・パラディ）を言葉巧み
に勧誘するが、フィオラヴァンテは彼女に恋してしまう……。
＜レビュー＞
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タトゥーロとアレンの絶妙なコンビによる人情喜劇
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『オー・ブラザー！』をはじめとするコーエン兄弟監督作品などで知られる個
性派俳優のジョン・タトゥーロが、主演・監督・脚本を務めた人情喜劇です。
ニューヨークで３代続いた本屋を潰したマレーという男が、友達のフィオラヴ
ァンテという男を誘って男娼に仕立て、自分はポン引き役を務めるというお話。
何といってもキャストが絶妙です。主人公の男娼を若いイケ面なんかにしたら、
面白くも何ともありませんが、美形ではないオッサンのタトゥーロが自ら演じ
ているのが秀逸。「小器用だけど人生では孤独」というキャラ設定も効果的で
す。
しかも、その相手役がウデイ・アレンですからねぇ〜。他人の作品への出演は
久々だと思いますが。ここでも独特の世界が全開。軽快かつシニカルなセリフ
の連発で、観客をクスクス笑わせてくれます。このセリフは、完全に当て書き
ですよね。
さてさて、シャロン・ストーン演じる女医などに気に入られ、意外にも人気男
娼になってしまったフィオラヴァンテ。ところが、マレーが連れてきた厳格な
ユダヤ教徒の若い未亡人に恋をしてしまったから、さぁ大変。
このあたりの展開はありがちですが、厳格なユダヤ教徒とそうでないユダヤ教
徒の違いをドラマに織り込んだりして、観客を飽きさせません。マレーとフィ
オラヴァンテの切っても切れない関係を見せつつ、余韻を残して終わるラスト
もいい感じです。
１時間半の小品で、そんなに盛り上がりがあるわけではありませんが、クスク
ス笑って楽しくなれるのは間違いナシ。
まあ、何よりもウディ・アレンがいたからこそ、面白くなった映画ですね。ジ
ャズ・ナンバーがたくさん流れるのも、何となくアレン風。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（88点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（田中ひろあき）
2014年7月13日（日）TOHOシネマズ シャンテにて。午後2時10分の回
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