|
ジャッジ！
（2013年 日本）（上映時間1時間45分）
監督：永井聡
出演：妻夫木聡、北川景子、リリー・フランキー、鈴木京香、豊川悦司、荒川
良々、玉山鉄二
＊丸の内ピカデリーほかにて公開
ホームページ http://judge-movie.com/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
＜ストーリー＞
一流広告代理店で働く落ちこぼれクリエイターの太田喜一郎（妻夫木聡）。あ
る日、上司の大滝（豊川悦司）から彼の替え玉として、世界一のテレビCMを決
める"サンタモニカ広告祭"の審査員を務めるよう命じられる。現地では毎夜開
かれるパーティに同伴者が必要ということから、ギャンブル好きな同僚の大田
ひかり（北川景子）に偽の妻として同行してもらう太田。やがて広告祭が開幕
するが、太田は自社が作ったちくわのCMが賞をとらなければ、自分がクビにな
ってしまうことを知らされる……。
＜レビュー＞
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ＣＭ業界を面白おかしく描いたコメディ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダメダメなＣＭマンが、ひょんなことから上司の替え玉として、国際的なＣＭ
コンテストの審査員にさせられます。しかし、「自社で作ったちくわのＣＭを
入賞させないとクビだ」といわれて、右往左往するというお話。
広告業界のあれやこれや、国際ＣＭコンテストのスッタモンダが、面白おかし
く描かれています。冒頭から、いい加減で個性的な人物が総登場。豊川悦司演
じる主人公の上司や、リリー・フランキー演じる窓際社員などが、破天荒な言
動で笑わせてくれます。
中盤以降、舞台が海外に移ると、今度は荒川良々などが演じるヘンな審査員が、
様々な笑いを振りまきます。
しかし、まったくの絵空事という感じはしません。それもそのはず、この映画
の永井聡監督や脚本の澤本嘉光は、ＣＭ業界の人たち。おそらく自分たちが体
験したことを根っこに置いて、それを大げさに見せているのでしょう。だから、
よけいに笑えるんですね。
しかし、ドラマ的にはそれほど魅力はありません。ダメダメながら、まっすぐ
な性格の主人公が、そのまっすぐさで周囲を変えていくというドラマですが、
ありがちだし、深みもありません。主人公と同僚の女性との関係も、お手軽す
ぎます。
とはいえ、ＣＭネタ以外にも様々な小ネタで笑わせてくれるし、本格的なＣＭ
や笑えるＣＭ（キツネがニャー！）もたくさん登場します。
そういう意味で、難しいことを考えずに気軽に楽しむのには良い映画かもしれ
ません。とにかく笑いたい方にはオススメ。
役者たちが楽しそうに演技しているのも面白いところ。北川景子は、こういう
コワい役が似合いますね。チョイ役にまで名のある役者が登場するのは、やっ
ぱりＣＭ業界の威光なのだろうか。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
（80点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
2014年1月15日（水）シネ・リーブル池袋にて。午後2時30分の回
[「し」のページ] |
|