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神様のカルテ２
（2014年 日本）（上映時間1時間56分）
監督：深川栄洋
出演：櫻井翔、宮崎あおい、藤原竜也、要潤、吉瀬美智子、朝倉あき、原田泰
造、濱田岳、吹石一恵、西岡徳馬、池脇千鶴、市毛良枝、柄本明
＊TOHOシネマズスカラ座・みゆき座ほかにて全困公開
ホームページ http://www.kamisamanokarute-movie.jp/
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＜ストーリー＞
信州にある本庄病院に勤務する栗原一止（櫻井翔）は、妻・榛名（宮崎あお
い）の出産を控えていたが、相変わらず過酷な日々を送っていた。そんなある
日、一止の大学時代の同期でエリート医師の進藤辰也（藤原竜也）が本庄病院
に赴任してくる。だが、辰也の勤務態度には、"医学部の良心"と言われたかつ
ての面影はなかった。そんな中、一止の恩師である貫田内科部長（柄本明）が
院内で倒れてしまう……。
＜レビュー＞
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過酷な医療現場を背景にした夫婦愛のドラマの続編
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信州で「24時間、365日対応」を掲げる病院を支える若い医師を描いた前作の続
編です。今回も前作同様に、過酷な医療現場の実態を背景に、「医療とは
何？」という大命題を追求するとともに、主人公と奥さんの夫婦愛の物語を展
開しています。
今回は、ワケありらしい主人公の大学時代の同期のエリート医師を登場させ、
さらに主人公の恩師である医師の病気というネタをドラマの核に据えています。
ただし、前作もそうでしたが、脚本（後藤法子）に違和感を持ってしまいまし
た。何だかイマイチ、リアルさが欠けているんですよねぇ。セリフや登場人物
のキャラがステレオタイプだったりもするし。
ドラマ的にも薄味。今回は主人公夫婦だけでなく、エリート医師や恩師の夫婦
のドラマにもスポットライトを当てているので、深みに欠けています。医療を
めぐる重たいテーマも、きれいごとで終わってしまっているような気が……。
後半の星空→死の床→子供の誕生日→出産という感動の波状攻撃にも、思わず
引いてしまいました。たぶん私がヒネクレているせいでしょうけど。
それでも、すっかり売れっ子になった深川栄洋監督のメリハリの利いた演出は
見事です。特にセリフ以外のところで、人物の感情を示すところが印象的。お
かげで、それなりに飽きずに観ることができました。
それに、ステレオタイプというのは、逆に言えば誰でも安心して観られるとい
うことですからね。普通に観れば、それなりに楽しめるのではないでしょうか。
まあ、私にとっては宮崎あおい、池脇千鶴、吹石一恵といった好きな女優さん
がテンコ盛りで出ているので、それで何とか救われました。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
（81点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2014年3月31日（月）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午前11時50分の回
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