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危険な関係（危險關係／DANGEROUS LIAISONS）
（2012年 中国）（上映時間1時間40分）
監督：ホ・ジノ
出演：チャン・ツィイー、チャン・ドンゴン、セシリア・チャン、リサ・ルー、
ショーン・ドウ、ワン・イージン
＊TOHOシネマスシャンテほかにて公開
ホームページ http://www.kikennakankei.jp/
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＜ストーリー＞
1931年。富裕層がパーティに明け暮れ、享楽的な生活を送っている上海。ある
日、女性実業家のジユ（セシリア・チャン）は、自分を捨てて年端もいかない
少女と結婚した男への復讐として、その少女を寝取って欲しいとプレイボーイ
のイーファン（チャン・ドンゴン）に持ちかける。しかし、イーファンが目を
つけたのは、亡き夫の遺志を継ぎ奉仕活動を行うフェンユー（チャン・ツィ
イー）だった。２人は、貞淑なフェンユーがイーファンの誘惑に負けるかどう
か、危険な賭けを始めるのだが……。
＜レビュー＞
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危険な恋愛ゲームを演じるアジアの人気スターたち
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これまでに何度も映像化されてきたピエール・コデルロス・ド・ラクロの18世
紀のフランスの小説「危険な関係」を、上海に舞台を設定して映画化した作品。
金持ちのプレイボーイのイーファンが、女性実業家のジユと賭けをします。
イーファンが貞淑な未亡人のフェンユーを落とせば、ジユはイーファンのもの
になる。失敗すればイーファンの土地をジユに譲るという危険な恋愛ゲームで
す。はたして、その結末は？
中心になる3人のキャラが立っているのが、この映画の魅力。これ以上ない女た
らしぶりを見せるイーファン、すべてを支配しないと気に入らないジユ、そし
てひたすら高潔なフェンユー。
おまけに、それを演じているのがチャン・ツィイー、チャン・ドンゴン、セシ
リア・チャンですからねぇ。いずれも見事な演技を披露。特にチャン・ドンゴ
ンが手練手管を使って、チャン・ツィイーを落とそうとするシーンは、彼だか
らこそ成立するもの。私があんな事やったら、ただのバカですもん（笑）。
それに戸惑いつつ微妙に心を変化させるチャン・ツィイーの演技もさすが。と
はいえ、2人を翻弄するセシリア・チャンが一番コワイかも。
当時の上海の街並みや、豪華なドレス、家具、装飾品なども雰囲気を盛り上げ
ています。
好きでもない男と結婚させられそうになる娘のエピソードも絡んで、ドラマは
後半へ。ゲームのつもりでフェンユーを落としにかかったイーファンなのに、
あらららら。ラストはありがちなメロドラマ風ですが、3人が演じているから許
せちゃいます。
この映画の監督は、『八月のクリスマス』『四月の雪』の韓国のホ・ジノ。今
までと違うタッチで驚いたのですが、恋愛ゲームの中で揺れ動く男女の心理を、
繊細にすくい取っているところは共通しているかもね。
個人的に、こういうメロドラマはあまり好きではありませんが、それでも予想
以上に楽しめました。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
（85点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2014年1月18日（土）新宿武蔵野館にて。午後3時45分の回
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