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ＬＩＦＥ！（THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY）
（2013年 アメリカ）（上映時間1時間54分）
監督：ベン・スティラー
出演：ベン・スティラー、クリステン・ウィグ、アダム・スコット、キャスリ
ン・ハーン、シャーリー・マクレーン、ショーン・ペン、パットン・オズワル
ト、アドリアン・マルティネス
＊TOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開
ホームページ http://www.foxmovies.jp/life/
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＜ストーリー＞
雑誌『ＬＩＦＥ』で写真管理の仕事をするウォルター（ベン・スティラー）。
サエない彼には妄想癖があった。そんなある日、会社が買収され『ＬＩＦＥ』
の休刊が決まる。ところが、最終号を飾るはずだった写真のネガが行方不明に
なったことから、ウォルターはその行方を探すため、世界中を旅する写真家シ
ョーンを追って冒険の旅に出る……。
＜レビュー＞
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ダメ男が成長する荒唐無稽な冒険譚
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ダニー・ケイ主演のコメディ『虹を掴む男』（1947年）を、ベン・スティラー
の監督・主演でリメイク。ただし、私はオリジナルは観ていません。
雑誌『タイム』誌の写真のネガ管理を16年間も続けている男ウォルターが主人
公。マジメだが、私生活はサエなくて、好きな同僚の女性にも告白できません。
そんな中、会社が買収されて雑誌の廃刊が決まり、最終号の表紙には有名写真
家ショーンの指示した写真が使われることになります。しかし、なぜかそのネ
ガが行方不明になったため、そのありかを探すために、ウォルターはショーン
を追って旅に出ます。
簡単に言えば主人公の人生のリセットのドラマなのですが、動き出しが遅すぎ
ます。旅に出るまでがとにかく長い。その間に何をしているかといえば、妄想
癖のあるウォルターの妄想の世界をエスカレートさせて、そこで観客をひきつ
けようとします。
ラブロマンスはもちろん、ビル高くからダイブするアクション映画も真っ青の
シーンまで登場。そりゃあ盛り上がるけど、これって本筋と関係ないじゃん！
中盤になって、ようやくウォルターは旅に出ます。ところが、これもまた荒唐
無稽な展開の連続。何しろヘリから船にダイブしそこねて、サメに襲われちゃ
うんですから。いくら冒険ったってねぇ。おまけに、そこでも妄想があっちこ
っちに出てきたりして。
まあ、局面局面では面白いところもあるんですけどね。ドラマ全体を通してみ
れば、深みもなければ、観客の感情を揺さぶるところもなし。どうせ荒唐無稽
にするなら、ドラマ性なんか無視してもっと暴走しちゃえばよかったのに。
それでもラストは写真の正体（＝最終号の表紙）とウォルターのロマンスの行
方で、ホッとさせてくれます。観終わった後味は悪くないかも。
それにチラッと出てくるシャーリー・マクレーンとショーン・ペンが、なかな
かの味を醸し出しています。さすがですね。
≪ぽちの満足度≫
★★☆☆☆（＋1／2★）
（79点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2014年4月1日（火）新宿バルト9にて。午後1時30分の回
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