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MONSTERZ モンスターズ
（2014年 日本）（上映時間1時間52分）
監督：中田秀夫
出演：藤原竜也、山田孝之、石原さとみ、田口トモロヲ、落合モトキ、太賀、
三浦誠己、藤井美菜、松重豊、木村多江
＊新宿ピカデリ―ほかにて全国公開
ホームページ http://wwws.warnerbros.co.jp/monsterz-movie/
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＜ストーリー＞
ひと目見れば、誰でも思い通りに操ることができる能力を持つ男（藤原竜也）。
その能力ゆえに孤独に生きてきた男の前に、ある日、その能力が通じない田中
終一（山田孝之）という人物が現れる。自分の世界を守るため男は終一を抹殺
しようとするが、終一はたった一人で男を迎え撃つ……。
＜レビュー＞
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恐ろしい能力の持ち主とそれが通じない男のバトル
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超能力バトルをめぐるアクション映画です。
冒頭は雨に打たれる親子のシーン。この子供が恐ろしい超能力の持ち主で、父
を殺し、母も手にかけようとします。
それから20年後、成長した男は、人を見るだけで意のままに操れるという能力
を使い、恐ろしいことを繰り返します。しかし、終一という男にだけは、彼の
能力が通じなかったのです……。
というわけで、超能力を持つ男と終一とのバトルがこの映画の目玉。男は突然
変異ともいえる存在だし、終一も人間離れした能力を持っています。
そんな２人の対決は迫力満点。おまけに、そこにはホラー映画的な要素も加わ
っています。男の超能力によって、自分の首をひねって自殺する人の姿なんて、
エグイったらありゃあしない。でもって、男に操られて終一を襲う人々の姿な
んて、完全にゾンビですもん。なんたって監督は、あの『リング』の中田秀夫
ですからね。ホラー的世界はお手の物。
クライマックスのコンサートホールでの対決も見応えたっぷり。テンコ盛りの
観客が次々に自殺したり、終一を襲ったり。２人の最終バトルとその結末も圧
巻です。藤原竜也と山田孝之の熱のこもった演技も見もの。
この映画はリメイクで、オリジナルは2010年の韓国映画『超能力者』だそうで
す。まだ観たことがないので、一度観てみたくなりました。
そんなこんなで、超能力アクションエンタメとしては、なかなか楽しめる映画
なのですが、人間ドラマ的には薄味です。バケモノに生まれた人間の苦悩や葛
藤は通り一遍の描き方で深みがないし、男の複雑な親子関係のドラマも底が浅
いです。胸にグッとくるものは何もなし。
まあ、そういうところには期待しないで、アクションだのホラーだの、様々な
要素のあるエンタメ映画として気楽に楽しめば、それなりに元は取れる映画じ
ゃないでしょうか。
それにしても、石原さとみは、ますますイイ女になってるな。
≪ぽちの満足度≫
★★☆☆☆（＋1／2★）
（80点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2014年6月13日（金）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時50分の回
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