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瀬戸内海賊物語
（2013年 日本）（上映時間1時間56分）
監督・原案・脚本：大森研一
出演：柴田杏花、伊澤柾樹、葵わかな、大前喬一、内藤剛志、石田えり、小泉
孝太郎、早織、竹内寿、馬渕英俚可、池下重大、伊藤玻羅馬、箱木宏美、六平
直政、阿藤快、石倉三郎、西岡徳馬、中村玉緒
＊新宿ピカデリーほかにて全国公開
ホームページ http://setokai.jp/
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＜ストーリー＞
戦国時代に瀬戸内海に君臨した海賊、村上水軍。その大将軍・村上武吉の血を
引く島の少女、村上楓（柴田杏花）は、12歳の誕生日に自宅の蔵から１本の横
笛を発見する。その笛には村上水軍の埋蔵金を示す手掛かりが隠されていた。
同じころ、島と本土を結ぶフェリーが老朽化のため路線廃止の危機を迎えてい
た。そこで楓は島を救うため、仲間たちとともに埋蔵金探しをすることを決意
するのだが……。
＜レビュー＞
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村上水軍のお宝を探す子供たちの冒険物語
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かつて実在した瀬戸内の海賊「村上水軍」の子孫にあたる子供たちが、村上水
軍が隠したといわれる伝説のお宝を探す冒険物語。
中心になるのは、瀬戸内海の島に住む楓という12歳の女の子。島と本土を結ぶ
フェリーが老朽化で廃止の危機に追い込まれ、しょう油製造を営む父の仕事に
も大きな影響が出ると知った彼女は、フェリー存続の費用に充てようと、仲間
たちとともに村上水軍のお宝を探すことにします。
ところが、この冒険がなかなか始まりません。フェリー廃止で揺れる島の状況
を背景に、冒険の準備のためにヒントになる古文書の解読を進める子供たち。
さらに、そこに先生との交流や彼のロマンスなども描かれます。内藤剛志、石
田えり、六平直政、中村玉緒などのベテラン役者が子供たちの脇を固めて、存
在感のある演技を見せていますが、それでも冗長な感じは否めません。
その代わり、後半になって子供たちの冒険が始まると俄然面白くなります。孤
島の洞窟の中で、次々に襲う難関を切り抜けてお宝に接近する子供たち。そこ
には思わぬ敵も現れます。
まあ、何といっても子供たちの生き生きとした演技がいいですね。オーディシ
ョンで選ばれた子たちのようですが、最近の子役のレベルは本当に高い。主演
の柴田杏花、ライバル役の葵わかななど、今後も楽しみな子が揃っています。
これだけ面白い冒険パートなので、もう少し長く見せて欲しかったですね。ヤ
マ場で大きなカギを握る村上水軍の幽霊（？）も、もっと効果的に使ってほし
かった気がします。
とはいえ、それなりに楽しめる映画なのは確かです。大人も子供も幅広い層が
楽しめるのではないでしょうか。
ラストも予定調和とはいえ、温かな気持ちにさせてくれます。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
（83点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2014年5月31日（土）新宿ピカデリーにて。午後2時の回
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