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So Young〜過ぎ去りし青春に捧ぐ〜（SO YOUNG）
（2013年 中国）（上映時間2時間11分）
監督：ヴィッキー・チャオ
出演：マーク・チャオ、ヤン・ズーシャン、ハンギョン、ジャン・シューイン、
リウ・ヤーソー、チャン・ヤオ、バオ・ベイアル
＊新宿シネマカリテほかにて公開。全国順次公開
ホームページ http://www.alcine-terran.com/soyoung/
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＜ストーリー＞
幼い頃から憧れていた先輩リン・ジンを追って、彼が通う大学と同じ街にある
大学に入学した18歳のチョン・ウェイ（ヤン・ズーシャン）。だが、リン・ジ
ンは、彼女に何も告げずに海外留学していた。落ち込むウェイをルームメイト
のルアン、ウエイジュアン、シャオペイが元気づける。そんなある日、ウェイ
は男子学生チェン・シアオチョン（マーク・チャオ）と最悪の出会いをする。
それから何度も口げんかをする２人だったが、やがてウェイはシアオチョンに
対する恋心を抱き始める……。
＜レビュー＞
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青春のきらめく恋を描いたヴィッキー・チャオの初監督作
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『少林サッカー』『レッドクリフ』などでおなじみの中国の人気女優ヴィッ
キー・チャオの初監督作品。みずみずしく甘酸っぱい青春のきらめきを描いた、
王道の青春ラブ・ストーリーです。
憧れの先輩の後を追って同じ街の大学に進学した女の子ウェイ。ところが、先
輩はすでにアメリカに留学しています。落ち込むウェイですが、寮のルームメ
イトの３人の女の子たちが元気づけてくれます。そんな中、ウェイはシアオチ
ョンという男子学生と最悪の出会いをします。最初は口げんかしてばかりいる
２人ですが、ウェイはだんだん彼に恋心を抱くようになります……。
というわけで、ウェイとシアオチョンの恋愛がこのドラマの大きなポイント。
最初はラジオパーソナリティに相談するなど悩むウェイですが、まもなく猛ア
タックを開始。その猪突猛進ぶりが笑いを誘います。やっていることは無茶だ
けど、どこか憎めないんですよねぇ。この女の子。確かにあの時期の恋愛って、
ああなりがちかもしれません。「恋愛に理屈なんてない！」とずんずん前に進
みつつ、思うようにいかない苦しみも見えたりして。
一方、ウェイのルームメイトたちのドラマも描かれます。恋人に裏切られたり、
ある誤解で人生が大きく変わったり。明るくキラキラしたタッチをベースにし
つつも（ファンタジーっぽい描写もあり）、暗い影もキッチリ描き出している
ので、青春を経験した誰もがノスタルジックな気分になれそうです。
1990年代の話ということで、音楽やゲームなどのカルチャーも巧みに取り入れ
られています。
そんな中で、一度はうまくいくと思えたウェイとシアオチョンの恋愛ですが、
そこは青春の恋。人生の岐路に立つ中で、２人の恋も意外な方向へ進みます。
その後に描かれるのは、10年後の彼らです。みんなそれぞれ社会人となって、
それぞれに様々な問題を抱えています。若き日のきらめきと現在の状況との対
比が、さらにノスタルジックな思いをかき立ててくれる……はずだったのです
が、残念ながらそうはなりません。
何でもこの映画の原作は、ネット小説らしいんですよね。そのせいか、後半の
展開が駆け足でついていくのにひと苦労。なかなかスクリーンに入り込めませ
んでした。もうちょっと、後半の展開をうまく整理したほうがよかったので
は？
それでも、ウェイとシアオチョンの若き日の水族館のエピソードの真相を明か
し、エンディングのフェイ・ウォンの歌につなげるあたりでは、さすがにグッ
ときてしまいました。やっぱり青春って、みずみずしくていいよなぁ。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
（85点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2014年9月17日（水）シネマカリテにて。午後1時の回
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