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ウルフ・オブ・ウォールストリート（THE WOLF OF WALL STREET）
●『ウルフ・オブ・ウォールストリート』（THE WOLF OF WALL STREET）
（2013年 アメリカ）（上映時間2時間59分）
監督・製作：マーティン・スコセッシ
出演：レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー、マシ
ュー・マコノヒー、ジョン・ファヴロー、カイル・チャンドラー、ロブ・ライ
ナー、ジャン・デュジャルダン、ジョン・バーンサル、ジョアンナ・ラムレイ、
クリスティン・ミリオティ、クリスティーン・エバーソール
＊TOHOシネマズ渋谷ほかにて全国公開
ホームページ http://www.wolfofwallstreet.jp/
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＜ストーリー＞
80年代後半のウォール街。証券マンのジョーダン・ベルフォート（レオナル
ド・ディカプリオ）はブラック・マンデーで勤務先の証券会社をクビになるが、
その後26歳で会社を設立。巧みなセールストークで瞬く間に会社を成長させ、
自らも年収49億円の億万長者となる。ドラッグでキメまくり、セックスとパー
ティとドラッグに明け暮れた彼の派手な生活は世間の注目を集め、"ウォール街
の狼"と呼ばれる。だが、やがて彼は捜査当局に目をつけられて……。
＜レビュー＞
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若き起業家のムチャクチャすぎる人生に目が釘付け
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登場人物に感情移入できるわけでも、感動できるわけでも、ハラハラするわけ
でも、爆笑できるわけでもないのに、3時間近く全然飽きない。そんな不思議な
映画です。
ジョーダン・ベルフォートという人物の人生を描いたドラマ。若くして証券会
社に勤務したものの、ブラック・マンデーにより失業してしまった彼は、やが
て会社を設立。富裕層をカモにクズ株を売るその会社はたちまち急成長し、ベ
ルフォートは大金持ちに……。
自分とかけ離れたぶっ飛んだ人物を見ると、善悪を越えて無条件に興味を持っ
てしまうもの。この映画の主人公のベルフォートはまさにそういう人物。とに
かくスサマジイ生き方です。
ひと言でいえば欲望の塊。金＆セックス＆ドラッグにどっぷりつかり、完全な
ジャンキー状態になってしまうのですから。おまけに彼の会社の仲間たちもそ
れに追随。会社ぐるみで乱交パーティまで開いて、もうワケがわかりません。
そんなベルフォートたちの様子を、ユーモアを交えながら、強引なくらいにグ
イグイと描いていくマーティン・スコセッシ監督。そして、レオナルド・ディ
カプリオの完全にオスカー狙いと見えるほどの、強烈すぎる演技も印象的。ま
るで観客を挑発するように、善悪なんか無視して突っ走ってしまいます。
ウォール街の腐敗した一面なども背景として出ては来るものの、社会的なメッ
セージはまったくありません。深みのある人間ドラマもなし。一応、主人公の
元妻や後妻との関係なども描かれますが、そんなに奥行きはありません。
それでもまったく飽きませんでした。「何だかわからないけど、スゴイ人物だ
なぁ〜」と見入ってしまうのです。
ラストはこういう人物の末路らしい展開。とはいえ、それでも懲りないところ
がまたすごい。おまけに、これが実在の人物だというのですから。やれやれ。
もう何も言葉がありません。そのぐらい破天荒な人生なのでした。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（90点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2014年2月1日（土）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時30分の回
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