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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う！（THE WORLD'S END）
（2013年 イギリス）（上映時間1時間49分）
監督：エドガー・ライト
出演：サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、パディ・コンシダイン、マーテ
ィン・フリーマン、エディ・マーサン、ロザムンド・パイク
＊渋谷シネクイントほかにて全国公開
ホームページ http://www.worldsend-movie.jp/
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＜ストーリー＞
イギリス郊外の町ニュートン・ヘイヴン。学生生活最後の日に、ゲイリーたち
５人の悪友は、地元の12軒のパブをハシゴする「ゴールデン・マイル」にチャ
レンジするが失敗する。それから20年後、中年になったゲイリー（サイモン・
ペッグ）は、再挑戦するために当時の仲間を集め、故郷に舞い戻る。ゴールと
なる"ワールズ・エンド"という店を目指し、チャレンジを開始する5人。だが、
町の人々の様子がおかしいことに気づく……。
＜レビュー＞
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酔っ払いの大暴れコメディーと思いきや後半はＳＦアクションに
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『ショーン・オブ・ザ・デッド』（2004）、『ホット・ファズ 俺たちスー
パーポリスメン！』（2007）のエドガー・ライト監督＆サイモン・ペッグ＆ニ
ック・フロストのトリオによる映画。過去の作品同様に、ハリウッド映画を意
識した作品です。
主人公のゲイリーは、学生生活最後の日に悪友たちとともに故郷のパブ12軒を
ハシゴするチャレンジをしたものの失敗。しかし、中年になって再チャレンジ
をしようと考え、かつての4人の仲間を誘います。最初は嫌がった4人も渋々応
じて、チャレンジを始めるものの……。
というわけで、夢や希望をなくした中年男の再チャレンジという人間ドラマを
基本にしつつ、男たちが大酒を飲んで暴れるという『ハング・オーバー』的な
出だしの雰囲気。何しろ主人公のゲイリーときたら、いい加減な大馬鹿野郎と
いうキャラなので。
ところが、やがて雰囲気が一変します。5人がパブをめぐるうちに、何だか様子
が変なのに気づきます。表面的には昔と同じなのに、どこかが確実に違います。
そして、彼らはついに知ってしまったのです。この町が謎の勢力に乗っ取られ
てしまったことを……。
というわけで、途中からは完全なＳＦアクション。前半のコミカルな味わいは
残しつつも、ハリウッド映画も真っ青の本格的なＳＦアクションを展開します。
ハリウッドの有名映画にオマージュを捧げたシーンもたくさん登場。
ですが、そこはやっぱりイギリス映画。ハリウッド映画とは味わいが違います。
そもそもパブめぐりを事件の発端にするなんて、向こうじゃありえませんから
ねぇ。
「もしかして、作り手はハリウッド映画をからかっているのか？」と思ったり
もしましたが、どうやらそうではなくて本当にハリウッド映画が好きみたいで
す（ダメなところも含めて）。それをイギリス映画でやると、こうなるってこ
とですね。
笑いあり、アクションあり、ちょっぴり感動ありというのは、まさにハリウッ
ド映画の原点。テンポもいいし、誰でも無条件に楽しめそうな映画です。主人
公がまさかの側についた後日談も笑えますヨ。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
（87点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2014年4月30日（水）シネ・リーブル池袋にて。午後12時の回
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