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９６時間／レクイエム（TAKEN 3）
（2014年 フランス）（上映時間1時間49分）
監督：オリビエ・メガトン
出演：リーアム・ニーソン、フォレスト・ウィテカー、ファムケ・ヤンセン、
マギー・グレイス、ダグレイ・スコット、サム・スプルエル、リーランド・
オーサー
＊TOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開
ホームページ http://www.foxmovies-jp.com/96hours/
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＜ストーリー＞
トルコで犯罪組織を壊滅させ、ロサンジェルスへ戻ってきた元ＣＩＡ秘密工作
員のブライアン（リーアム・ニーソン）。平穏な日常を取り戻したかに思われ
た矢先、元妻レノーア（ファムケ・ヤンセン）がブライアンの自宅で何者かに
殺されてしまう。その容疑者として警察に追われることになったブライアンは、
最愛の娘キム（マギー・グレイス）の身を案じつつ、事件の真相に迫ろうとす
るのだが……。
＜レビュー＞
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ノンストップアクションと家族愛のドラマ完結
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リーアム・ニーソン扮する元ＣＩＡ工作員が、娘を守るために超人的な能力で
悪に立ち向かう人気シリーズの完結編です。以前は演技派としてシブい映画へ
の出演が多かったリーアム・ニーソンが、いきなりアクションスターになって
しまったという意味でも、過去2作はエポックメーキングな作品でした。
今回も基本的な構図は同じ。主人公のブライアンが、あらゆる手段で悪と対決
するノンストップアクションに、父と娘の愛情物語を適度に織り込みます。
今回は完結編とあって、先のことを考えないでいいアドバンテージを十分に活
用。何しろ、これまで重要な役割を担ってきたブライアンの元妻レノーアが、
早いうちに殺されてしまいます。その現場にブライアンがいたため、彼は容疑
者として警察に追われるという展開。
警察の追跡（フォレスト・ウィテカーの刑事がなかなかの存在感）から逃れつ
つ、事件の真相に迫っていくブライアン。このプロットは『逃亡者』などと同
じパターンですが、相変わらずのノンストップアクションで、観客に息つく暇
を与えません。カーチェイス、銃撃戦、素手でのバトルなどなど。
アクションシーン以外でも、「あわや」のハラハラドキドキのシーンが次々に
登場し、あっという間に時間が過ぎます。
人間ドラマ的にも、今回はブライアンが妻を殺され、娘のキムが母を失ったと
いうことで、2人の愛情がより深まります。
ただし、殺人事件の真相を追うミステリーとしての魅力はやや薄味。冒頭で、
真相につながる出来事が描かれるので、何となく予想がついちゃうんですよね。
ラスト近くで少しヒネリを加えてはいますが。
それでも、過去2作が気に入った人なら十分に楽しめそうです。今回は比較的安
全と思われたキムを、ラスト近くでピンチにさらし、驚愕の飛行場でのアクシ
ョンにつなげるあたりも心憎い仕掛け。
「そんなのありえねぇ〜」というシーンもたくさんありますが、そんなことは
無視してノンストップの展開に身を任せるのが、この映画の正しい見方。
とにかく、完結編にふさわしい作品になっていると思います。
で、リーアム・ニーソンは、この後もアクションスターを続けるのかしら？さ
すがにもう62歳だしね……。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
（85点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2015年1月11日（日）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時の回
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