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ギャラクシー街道
（2015年 日本）（上映時間1時間49分）
監督・脚本：三谷幸喜
出演：香取慎吾、綾瀬はるか、小栗旬、優香、西川貴教、遠藤憲一、段田安則、
石丸幹二、秋元才加、阿南健治、梶原善、田村梨果、浅野和之、山本耕史、大
竹しのぶ、西田敏行
＊ＴＯＨＯシネマズ日劇ほかにて全国公開
ホームページ http://www.galaxy-kaido.com/
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＜ストーリー＞
西暦2265年。木星と土星の間に浮かぶスペースコロニー"うず潮"と地球を結ぶ"
ギャラクシー街道"。そこにあるハンバーガーショップは、店主のノア（香取慎
吾）と妻ノエ（綾瀬はるか）が切り盛りしていた。だが、店の経営は上手くい
かず、ノエにも浮気の疑いが浮上し、ノアは秘かに地球に帰ろうと考えていた。
そんな時、昔の恋人レイ（優香）が夫を連れて店にやって来るのだが……。
＜レビュー＞
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宇宙を舞台にしたコメディ。ドラマも笑いも残念な出来
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「ひどい」という前評判の映画を観ると、たいてい「そこまでひどくは……」
と思うのですが、この映画は本当にひどかったです。
オープニングタイトルは「奥さまは魔女」風でいい感じ。そのまま軽快なラブ
コメでも始まってくれたらよかったんですが……。
ドラマの舞台は宇宙に浮かぶハンバーガーショップ。店長のノアと妻のノエが
切り盛りし、様々な人々が訪れます。ノアの元恋人とその夫の宇宙人、ノエに
片思いする両性具有人、異星人の娼婦を物色する地球人の医者などなど。とい
うわけで、宇宙もののＳＦコメディ。いろんな人たちの群像劇なわけです。
だけどちっとも笑えません。三谷幸喜作品らしい会話の面白さが空回り。さら
に、今回は宇宙人の見た目や身体ギャグ（脱皮とか）で笑わせようとするので
すが、ほとんどが不発のまま。
かといってドラマ的に充実しているかといえば、そんなこともありません。一
応、経営不振で悩む店長が地球に帰ろうとするものの、やがて妻に励まされ…
…というのが話の大筋のようですが、あまりにも薄味かつ散漫で面白くありま
せん。そこに絡む妻の不倫話や、店長の昔の恋人とのドラマもスカスカです。
そんな中、わずかに見どころといえるのが、香取慎吾、綾瀬はるか、優香、梶
原善、遠藤憲一、石丸幹二、小栗旬、山本耕史、大竹しのぶら超豪華出演陣に
よるコスプレ＆小ネタのギャグ。そこだけに注目すれば、まあ最後まで居眠り
せずに観られるかもしれません。
特に後半の遠藤憲一の出産ネタあたりは、けっこう笑えました。ああいう情け
容赦ないオバカを最初からやってくれればよかったのにね。
とはいえ、私にとってはやっぱりつまらない映画。どうしちゃったんでしょ
う？三谷監督。過去にもつまらない作品はありましたが、ここまでつまらない
のは初めてでは？こういうシチュエーション・コメディは得意のはずなのに。
今年の邦画版ラジー賞（最低映画賞）を挙げろと言われれば、私は迷わずこの
映画を推すでしょう。
≪ぽちの満足度≫
★☆☆☆☆（＋1／2★）
（40点）
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2015年12月1日（火）池袋シネマサンシャインにて。午後2時の回
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