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技術者たち（THE
CON ARTISTS）
（2014年 韓国）（上映時間１時間56分）
監督：キム・ホンソン
出演：キム・ウビン、イ・ヒョヌ、コ・チャンソク、キム・ヨンチョル、チ
ョ・ユニ、イム・ジュファン、チョ・ダルファン、シン・スンファン
＊シネマート新宿ほかにて公開
ホームページ http://gijyutsu-movie.com/
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＜ストーリー＞
金庫破りと詐欺の才能を持つジヒョク（キム・ウビン）は、人材調達が得意な
グインと天才ハッカーのジョンベとともに、鮮やかな作戦によって宝石店襲撃
を成功させる。だが、その店が財界の黒幕のチョ社長の店だったことから、チ
ョ社長に目をつけられ、ある計画を持ちかけられる。それは、仁川税関に保管
されている1500億ウォンの札束を40分以内に盗み出すという強奪計画だった…
…。
＜ストーリー＞
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最後に伏線をキッチリ回収する巧みな犯罪ドラマ
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韓国映画です。タイトルは地味ですが、中身はなかなか充実したエンターティ
メントです。
映画の冒頭は、スリリングな金庫破りの犯行シーン。この犯人が主人公のジヒ
ョクです。やがてジヒョクは２人の仲間とともに、宝石店襲撃を企てます。
二度目の犯行シーンはさらにスリリング。犯人たちの鮮やかな犯行の手口が光
ります。というわけで、犯罪ドラマとしてそれなりに魅力はあるものの、イマ
イチ物足りなさも感じました。犯罪者を描いたドラマにしては、凄みに欠ける
んですよねぇ。
と思ったら、その後の展開が秀逸でした。ジヒョクたちが襲った宝石店は、裏
社会の大物チョ社長の店。チョ社長は、税関に保管されている札束を強奪する
計画を立てていて、ジヒョクたちを実行者としてスカウトします。最初は嫌が
るものの、脅迫されて渋々引き受けるジヒョクたち。
こうしてジヒョクたちをはるかに凌駕するワルの出現によって、ドラマが盛り
上がります。しかも、実はジヒョクはある目的から、わざとチョ社長に接近し
たことが明らかになります。そこからは、だまし、だまされの二転三転のドラ
マが展開。
主人公ＶＳ裏社会のボスという構図だけでなく、主人公のグループ内の裏切り
も巧みに利用。そこに警察の広域捜査隊やある女性も絡ませて、後半に向かう
につれてますますドラマが緊迫していきます。
クライマックスの税関でのシーンに続いて、その後の意外などんでん返し。そ
こで今までに張った伏線（偽札の話、ジヒョクがハッカーをリクルートした時
の会話など）をキッチリ回収する見事な脚本。最初はただの金庫破りだったジ
ヒョクが、最後にはある種の義賊になっていたのでした。
格闘シーンやカーアクションなど、アクションシーンもてんこ盛り。とにかく、
お楽しみが満載です。
あえて言えば、最後のアブダビでの後日談とエンドロールのおまけは不要かも
ね。まあ、それもサービス精神の表れと取れば、それほど違和感はありません
けど。
主人公ジヒョクを演じたキム・ウビンは、けっこうなイケメン君。悪役のキ
ム・ヨンチョルなど脇役もかなりの存在感。韓国のエンタメ映画の底力を示し
た映画と言えそうです。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（＋１／２★）
（85点）
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2015年12月11日（金）シネマート新宿にて。1時45分の回
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