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コンビニ・ウォーズ バイトJK
VS ミニナチ軍団（YOGA HOSERS）
●『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』
（2016年 アメリカ）（上映時間1時間28分）
監督・脚本・編集：ケヴィン・スミス
出演：リリー＝ローズ・デップ、ハーリー・クィン・スミス、ヴァネッサ・パ
ラディ、オースティン・バトラー、タイラー・ポージー、ジョニー・デップ、
ジャスティン・ロング、ハーレイ・ジョエル・オスメント
＊新宿シネマカリテほかにて公開。全国順次公開
ホームページ http://www.conveni-wars.jp/
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＜ストーリー＞
コリーン・コレット（リリー＝ローズ・メロディ・デップ）とコリーン・マッ
ケンジー（ハーレイ・クイン・スミス）は、コンビニで一緒にバイトしている
仲良し女子高生。バイトも授業もやる気がないが、なぜかヨガ好きで怪しいヨ
ガの先生（ジャスティン・ロング）の教えを受けている。そんなある日、2人は
店長不在のコンビニで男子とパーティーを行おうとするが、誤って地下に眠っ
ていた邪悪なミニナチ軍団を呼び起こしてしまう。長い眠りから覚めたミニナ
チ軍団は巨大な怪物を解き放ち、世界侵略へと動き出す。2人は人類を守るべく、
壮絶なバトルに身を投じるのだが……、
＜レビュー＞
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ジョニー・デップ父娘が共演。あまりにもおバカなガールズ映画
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カルトな映画を作るケヴィン・スミス監督。特に前作『Ｍｒ．タスク』は、人
間をセイウチに改造することに執念を燃やす老人に捕まった男を描いたホラー
映画で、セイウチ人間の強烈なビジュアルが刺激的でした。
その『Ｍｒ．タスク』には、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘の
リリー＝ローズ・デップと、スミス監督の娘のハーリー・クィン・スミスが、
女子高生コンビの役でチラリと登場していい味を出していました。
その名コンビぶりを見たスミス監督が、「これで1本作れんじゃね？」と作って
しまったのがこの映画。いわゆるスピンオフ映画です。
コリーン・コレットと、コリーン・マッケンジーという2人のコリーン（Ｗコ
リーン）が主人公。コンビニで一緒にバイトしている仲良し女子高生ですが、
バイトも授業もやる気なし。そのくせヨガ好きで怪しいヨガの先生の指導を受
けています。
店に来るのは変な客ばかり。それに対するＷコリーンの接客はいい加減。しか
し、イケメンの上級生が来たら態度が一変。パーティーに誘われて大喜びする2
人でした。
家に帰れば、コンビニのオーナーであるコリーン・コレットの父親が、店長の
女といちゃつく始末。それを邪魔しようとスティクスの「Babe」を歌うＷコ
リーン。それは父親との思い出の曲なのでした。
というわけで、ヘンなヤツらが次々に登場して、ヘンな行動をする前半。それ
らの登場人物をゲームキャラ風にテンポよく紹介する仕掛けが、斬新で面白い
ところ。
まもなくＷコリーンは、学校で地元カナダにもかつてヒトラー崇拝者がいた歴
史を知らされます。このナチス話が伏線になり、後半はますますおバカ度も笑
える度も加速。コリーン・コレットの父親のわがままで、パーティーに参加で
きずにコンビニでバイトすることになったＷコリーン。それならばと、コンビ
ニに男子を呼んでパーティを行おうとします。
それをきっかけに、Ｗコリーンと地下に眠っていたミニナチ軍団のバトルが勃
発。そのミニナチ軍団ときたら、ソーセージやザワークラウトでできたクロー
ンで、顔つきはヒトラーそっくり。それがＷコリーンに電子レンジでチンされ
たり、ぐちゃりと潰されたりと、あまりにもしょーもなくて、ただ笑うしかあ
りません。
そして、後半に登場するのは『Ｍｒ．タスク』にも登場したヘンな探偵。演じ
るのはジョニー・デップ。そうです。リリー＝ローズ・メロディ・デップの父
ちゃん登場です。父娘共演だけあって、その怪演ぶりは『パイレーツ・オブ・
カリビアン』のジャック・スパロウにも引けを取りません。
ちなみに、父ちゃんだけでなく母ちゃんのヴァネッサ・パラディも登場。別れ
ても、娘のために参集した元カップル。親の愛は偉大！なのか？
そんな探偵とＷコリーン、さらにミニナチの親玉の科学者（なぜかスタローン
やアル・パチーノなどスターの声色で説明をする）などが絡んで、ますます混
沌かつおバカになる終盤。クライマックスはミニナチ軍団が解き放った巨大な
怪物との対決。そのビジュアルも何だかヘンです。
それにしても、これだけおバカな映画は久しぶりです。しょーもないＢ級映画
なのは確かですが、それを承知でオバカを貫いているから心地よい。最後の最
後まで笑わせてくれました。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（84点）
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2017年7月5日（水）新宿シネマカリテにて。午後12時の回
[「こ」のページ]
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