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ザ・マミー 呪われた砂漠の王女（THE MUMMY）
（2017年 アメリカ）（上映時間1時間50分）
監督・製作・原案：アレックス・カーツマン
出演：トム・クルーズ、アナベル・ウォーリス、ソフィア・ブテラ、ジェイ
ク・ジョンソン、コートニー・Ｂ・ヴァンス、マーワン・ケンザリ、ラッセ
ル・クロウ
＊TOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開
ホームページ http://themummy.jp/
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＜ストーリー＞
現代の中東で、遺物の横流しに手を染める米軍関係者のニック（トム・クルー
ズ）は、地中に埋もれていた古代の遺跡を発見する。そこには、5000年前に次
期女王になる約束を裏切られ、激しい憎しみを抱えたままミイラとなった王女
アマネット（ソフィア・ブテラ）の棺があった。ニックは考古学者のジェニー
（アナベル・ウォーリス）とともに、調査のため棺をイギリスに輸送するが、
飛行機はロンドン郊外へ墜落する。即死のはずのニックは、なぜか無傷のまま
遺体安置所で目を覚まし、アマネットの言葉に導かれるように棺の行方を捜す
のだが……。
＜レビュー＞
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アクションとホラーの魅力が絶妙にブレンドされたエンタメ映画
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ユニバーサル・スタジオが、昔のモンスターたちを再生させる"ダーク・ユニ
バース"プロジェクトの第一弾。1932年の『ミイラ再生』を1999年の『ハムナプ
トラ 失われた砂漠の都』に続いてリブートしました。
まず登場するのは12世紀のイギリスで、十字軍の兵士たちが埋葬されるシーン。
続いて、現代のイギリスで地下の鉄道工事中に、その墓所が発見されます。さ
らに話は飛んで、古代エジプトへ。王女アマネットは次期女王になるはずだっ
たのに、王に王子が誕生したため約束が反故にされます。怒り狂った彼女は死
の神"セト"と契約を交わし、王や王子を殺しますが、セト神を蘇らせる儀式の
途中に捕えられ、生きながらミイラにされてしまいます。
そして、舞台はまた現代へ。激しい戦闘中の中東イラク。米軍関係者でありな
がら、古代の遺品の横流しに手を染めるニックは、相棒とともに反政府軍の真
っただ中に飛び込んで、遺物をかっさらおうとします。
というわけで、ニックを演じるのはトム・クルーズ。とくれば、これはもうア
クション全開と相場が決まっています。弾丸飛び交い、爆発も起きる中、体当
たりのアクションを披露します。この映画の最大の見どころは、このド迫力の
アクションです。
そんな中、偶然現れた地中に埋もれていた古代の遺跡。考古学者のジェニーと
ともに、ニックが探索してみると、そこは何やら墓のよう。そうです。そこに
は生きながらミイラにされた古代エジプトの王女アマネットの棺があったので
す。
ジェニーとニックは、その棺を調査のために飛行機でイギリスに運ぼうとしま
す。しかし、突然、飛行機に異常が起きてしまいます。あわや墜落という中、
ここでもトム・クルーズとジェニーを演じるアナベル・ウォーリスによる、ハ
ラハラドキドキ感満載のアクションが展開されます。
アクションだけではありません。さすがに"ダーク・ユニバース"というだけに、
ホラー的な要素もタップリあります。飛行機が墜落して死んだはずのニックで
すが、なぜか無傷のまま遺体安置所で目を覚まします。そんな彼は、幻覚のよ
うなものの中でアマネットと遭遇し、その言葉に導かれるように行方不明にな
った棺の行方を捜します。
そして、ついにアマネットの復活だ！！！ これがまあこの世のものとは思え
ぬ異様な容貌。ミイラというよりは完全にモンスターです。
異様な容貌といえば、毒蜘蛛に噛まれたニックの同僚も恐ろしい姿に変身しま
す。その姿はまるでゾンビ。さらに、アマネットによって甦った死体たちも、
完全にゾンビ軍団です。というわけで、ホラー的な魅力もちゃ〜んと用意され
ています。
中盤から後半にかけては、考古学者ジェニーのバックにいる秘密組織のボス、
ジキル博士も登場。事態をますます複雑にさせます。
基本はニックＶＳアマネットの対決ながら、単純な善悪ではなく複雑な様相を
呈しています。そのため、ややわかりにくいところもあります。例えば、ラッ
セル・クロウ演じるジキル博士。変な注射をして変身するのですが、そのあた
りのキャラがイマイチ伝わってきませんでした。
まあ、それでも、クライマックスのアマネットとニックの決戦は、それなりに
盛り上がりを見せます。
ちなみに、最初はモンスターだったアマネットですが、徐々に王女っぽいルッ
クスになっていきます。演じるソフィア・ブテラが、なかなかエロい感じを出
していたりして、それもまたいい味になっています。
アクションとホラーを巧みにブレンドしたスケールの大きなエンタメ映画です。
ドラマ的な深みなどはないものの、テーマパーク感覚で気楽に観れば十分に楽
しめるのでは？
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
（81点）
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2017年8月1日（火）新宿ピカデリーにて。午前9時20分の回
[「さ」のページ]
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